どういう読者を想定して書かれたのか曖昧である
このタイトルに魅かれて本書を手に取る人は、明らかに「書斎」に興味を持っている人である。そんな人に今更「書斎」の効用を説いてどうする?
従って第2章全体や到る所で述べている文章の全てが蛇足。
「豊富な実例を紹介しつつ、自己の能力を高める具体的な方法とそれに不可欠なツール活用法を伝授」と扉にあるが、残念ながらワザワザ取り上げて参考にするような実例はなかった。
結局、中途半端。
学者や作家等といった達人の書斎術(例えば蔵書と格闘するヘヴィーな逸話とか)を紹介するのでもなく、既に当たり前でちっとも新鮮味がない我々庶民の実例が並べてあるだけ。
いったい誰が「できる人」なのだろうか?
また、6章の「新しい書斎ライフのすすめ」は、常識的でワザワザ「新しい」と断って力説するまでもない。むしろ論旨が独善的で興ざめる思いがする。
と、言うことでタイトルに要約される。「誰に読んでもらいたいの?」
大人こそ机が必要です
私は通勤時間が長いので電車の中で本を読むか、
ウイルコムのWS003SHで文書を打っています。
本を読んだときは参考になるところにふせんを付けて
家の書斎に戻ってからコピーをするか、読み直しています。
ウイルコムで打った文書も書斎のパソコンい打って
再度パソコンで推敲しています。大人も自分の机、
書斎を持つことがいかに大切か教えてくれる一冊です。
あこがれる書斎
書斎を持つタイミングや、環境などすでに
自分の書斎を設けた方の例を参考にいろいろと
紹介されています。
今のところ自分では寝る場所も机のある場所も
同じなので、やはり本棚のある書斎には本当に
あこがれてしまう。
やはり机があると一日に一度は前に座ってしまう。
その習慣はとても尊いものだと思う。
著者も一日30分でもいいから机の前に座ることを
薦めている。
学生時代とは少し違った自分の机があること。
何もなかった毎日が少し充実感をもって過ごせる
そんなことを教えてくれる良書です。
書斎を持とうとする意識
書斎。男にとって(女性にとってもですが)
いづれは持ちたいものの一つではないでしょうか。
自分だけの空間で孤独を楽しむ。
想像しただけでもワクワクしてきます。
そんな書斎について、書斎所有者の書斎活用方法が
写真入りで紹介されていたり、個別の部屋ではないけれど、
リビングの一角を書斎コーナーとして活用する方法などが
紹介されています。
また、最近の勉強ブームによる書斎ニーズの高まりや、
書斎を持つことでのメリット、日本の狭い住環境の中で
いかに書斎を確保するかと言ったところまで解説されており、
ますます書斎を持ちたくなります。
習慣の法則を言われる、毎日同じ場所に行く事で安心する、
落ち着くといった効用、社会人が学ぶことの重要性、
そして知識社会と言われ、考える事が重要性を増す中、
自身と向き合える空間を持つことは本当に大切なのだと思います
時間と空間
時間の使い方と空間の使い方。 一人の時間と一人の空間。 どちらも現代人にとって、常に不足し、常に憧れの対象となるもの。本書では、そんな羨ましい空間を構えている方々の工夫、使い方など多数の事例を紹介している。 これから書斎を構えようとする人、構えたくても出来ないと思っている人、 一度本書を手にとり、他人の書斎術を覗いて見のも面白いかも。
新潮社
書斎曼荼羅 1 ―― 本と闘う人々 書斎の達人 センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場 書斎曼荼羅 2 ―― 本と闘う人々 本棚
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